白居易

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令春を迎えて

令和二年の冬は偏西風が北に偏っているようで、例年にない暖冬が進行中です。全国スキー場からは雪不足の悲鳴が聞こえて来そうで、令和元年当初の各地大災害、地球温暖化の異常気象の波もここに極まれりということでしょうか。

このまま雪の殆ど無い日本列島が推移してゆくのは、いずれ列島沈没に向かう予兆なのか、枕草子には下記の一節があります。

中宮定子は、清少納言の知識を試そうとして、の日に、白居易の詩を引用して、「香炉峰は、どうなってるか。」 と問いかけた。 清少納言は白居易の詩句のとおりに、簾を高く巻き上げて、中宮を満足させた。と。


日高睡足猶慵起
小閣重衾不怕寒
遺愛寺鐘欹枕聽
香爐峰雪撥簾看

白居益

 

「香炉峰の雪は簾をかかげて看る」の出典、白居易の七言対句の詩の前半です。

読みは、日高く睡り足るも、なお起くるにものうし
小閣にしとねを重ねて寒さをおそれず
遺愛寺の鐘は枕をそばだてて聴き
香爐峰の雪は簾をかかげてみる

匡廬(きょうろ)はすなわちこれ名を逃るるの地
司馬はなお老を送るの官たり
心やすく身やすきは是帰処
故郷何ぞ独り長安にのみ在らんや

匡廬は廬山の異称、司馬は軍事を司る役職。

香炉峰は、中国江西省九江の南西、廬山にある山で、形が香炉に似ている。
廬山中の景勝の一つ。

 

さて、小生現在、三重県津市久居、人間禅津久居道場の隣接地の平屋に住居しております。東隣は日本キリスト教団新生久居教会で、朝目覚めて、簾をかかげて看ると、教会の屋根には朝日に輝く白銀の十字架、遺愛寺の鐘ならぬ、大阪奈良至四日市線国道156号と伊勢・名古屋線県道が交差して、刻々車列の轟音がとどろく、けんまごくせきの十字街頭地区で、農耕放置地区も散在するため、繁殖中の畑ネズミの侵入を防いでくれる猫三匹と番犬の雄柴犬1頭と起居を共にしております。有難いことには、西方十数キロの標高500メートルの布引山地麓には清少納言所縁の榊原温泉が湧き出ており、齢八十の身やすきは是帰処故郷何ぞ独り長安にのみ在らんやであります。

粕谷要道

 

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