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2014.07.06 Sunday

「座禅の効用」その3「情報過多の現代で常に平常心を保ってことに当たれる効果」

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「座禅の効用」その3

丸川春潭

 その1で、「直ぐ(仕事に、勉強に)取り掛かれる座禅の効果」についてお話し、第2回は、「他のことに気を散らさないで今に集中できる座禅の効果」についてお話ししました。今回は、「情報過多の現代において、常に平常心を保ってことに当たれる座禅の効果」についてお話しします。

 

 情報過多社会、時間に急かされる社会の中においては、ともすれば周りに引きずられて、自分を見失いがちであります。

 

 三昧が身に付いてくると、どんなに忙しくなっても、慌てるということはなくなり、しっかり自分を整えることができます。
 慌てるということは、呼吸が上に上がって上呼吸になっているのです。
 書道においても剣道においても呼吸を下げることを重視するよう注意を喚起しています。

 

 日頃から座禅を継続することによって三昧が身に付いてくると、常に正しい呼吸ができ、常に冷静に対処でき、優先順位通りに「今」に全力投球することができるようになるのです。

 

 現代は、人類が経験したことのない情報過多、精神的ストレスの多い時代です。精神的ストレスの蓄積により、自律神経失調や鬱病症候群に罹りやすい時代です。ほとんどの人が程度の差はあれ、こういう状態に陥っていると言っても過言ではないかと思います。こうなるとその人の活性度を著しく落とすばかりでなく、その組織、その会社は、生き生きとした仕事ができなくなります。

 

 脱俗出家しない一般社会人は、一つのことにだけ専一に取りかかれば良いということはあり得ません。常に多重な課題の処理に追われている状態で生活しているのであります。これが精神的ストレスを引き起こすのです。

 

 特に精神的ストレスが未だrelease(解き放つ)できていない状態に、次の新しいストレスが重なり、それがどんどん積層化してくると、人間の心は直ぐには正常な状態に復帰できなくなり、心の病になってしまいます。

 

 真面目な人ほど、全てに責任感を背負い込んで、できなければ自分を責め、結果を気にしすぎます。真面目な人ほど、現代病と言われる鬱病症候群や精神統合失調へと段々と病膏肓に入り、自殺予備軍にもなるのであります。

 

 自然の中で自然と一体になった生活をしていた時代は、人の心も自然な状態を安定して保つことができやすかったと思われますが、現代は人間の心の自然な状態を確保することが難しい時代です。すなわち意識して、人間の自然な平静な状態を確保しなければならない時代なのです、現代は。

 

 ことほど左様に、生き馬の目を抜く情報過多な現代において、人間の心の自然を保持するのに無策では大変危険です。意識的な施策が不可欠になるわけですが、その施策の骨子は、ときどき頭頂連合野(人間の脳のデジタルコンピューターに該当する部署)をご破算にしてやる(ゼロに戻す)ことです。

 

 それには座禅をして数息観法を修することが最もシンプルで、しかも効果も大きいのです。これは三千年前からの東洋的観法です。座禅を組んで数息観を継続的に実践することによりだんだんと三昧が深くなります。数息に三昧になると云うことは、頭頂葉をSilentにし、感性を司る前頭葉を活性にすることです。

 

 数息観法を継続して実践していると、三昧が少しずつ身に付いてきます。この数息観の継続を一日一炷香できちっと行取していると、精神的ストレスを後に残さないで、精神的疲れの蓄積をしないで、済んだことに引きずられないで、未だ先のことにくよくよ気を揉まないで、常に平常心を保って、「今」をしっかりと自信を持って生きることができるようになるのです。

 

 これは才能に関係なく、老若男女、貴賤を問わず、人種を問わず、ただ一日一炷香(毎日線香一本の時間 30分以上座禅をする)の座禅を継続するかどうかに掛かっています。
 一人でやるとなかなか継続できませんが、このHPにある週例座禅会(水曜日、土曜日)などに出席して、みんなと一緒に頑張りましょう。

 

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