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2015.03.21 Saturday

「座禅」のうわさ話(その4)

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「座禅」のうわさ話(その4)

丸川春潭です。
 前回の「座禅」のうわさ話(その3)で、「座禅」についての説明を「座」と「禅」に二つに強いて分け、「座」についての説明を始めたところでした。前回の続きから、先へ進みます。

 

 数息観の座だけでは禅の悟りを得て道眼を開く(転迷開悟)ことはできませんが、人間形成の基盤である人間力(道力)を付けることができます。すなわち禅と切り離した数息観の座だけでも人間形成はかなりのところまで進められます。
 しかしそのためには望ましくは若干の環境条件の準備が必要です。

 

 条件の一つは、数息観だけと言ってもやはり経験を積んだ良い指導者が必要です。数息観に長年骨折っていて、数息観評点(別紙ブログ掲載参照)の高得点に達している人の指導があれば、人間形成のレベルを着実に上げて行くことが出来ます。

 

 条件の一つは、数息観評点表を活用して、上位にレベルを上げて行く方法を実践していると、目に見えて日進月歩することができます。
 

 条件の一つは、週例会から始まっても良いのですが、最終的には一日一炷香にまで数息観の座の頻度をあげると、本格の人間形成の道になります。

 

 「座のすすめ」の定型というか基本は、「一日一炷香」です。

 

・古来より一日一炷香の大切さを説かれているのですが、その本当の意味は、なかなか理解しにくいものであります。
・耕雲庵老師(人間禅の創始者、前円覚両忘庵釈宗活老師の法嗣)は、著書『数息観のすすめ』で、旧制第二高等学校の学生時代に東北帝国大学の総長の奥さん(瑞巖窟老師の法を継がれた方)から一日一炷香の大切さを諭され、「私(老師)は、それを正直に実行してきたのです。もし私が心から"今日あることを得たり"ということを許されるなら、全くこの奥さんのお陰であると、今に感謝している次第であります。」と述べられています。これは人間形成の修行の秘密を白状されたようなものであります。
・入門し参禅を始めた人であっても当座は、一日一炷香の重さ、大切さが判らないから、自分の一日一炷香実践の継続が難しいのであります。
・一日一炷香の意味とその味わいは、嚼めば嚼むほど味が出てくるし、深いものがあります。底が見えない深淵に臨むが如しでありますが、やらなければ判らないし、判らないし見えないから本気で一日一炷香ができないというジレンマがあります。しかしここを志の強さ深さで継続することが出来れば、本当の人物として大成するのですが・・・。
1.    三昧力の持続
・大脳の記憶は、子供の頃の思い出にしても、漢字のような記憶にしても数十年単位で覚えております。
・身体の筋肉の記憶は、通常72時間(3日間)と言われています。72時間以内にトレーニングを繰り返すと筋肉の記憶が蓄積されてだんだんと身体能力が向上すると云われています。
・では智ではなく慧の感性の記憶はどうでしょうか?すなわち三昧力のポテンシャルの持続はどのくらい持続できるのかということですが、数時間の睡眠でそのほとんどが低下してしまうということを考えますと、24時間以内ということになります。
・したがって日々の人間力を最大限に活性化させるためには、どうしても一日に一炷香が欠かせないのであります。正念の不断相続という言葉はよく言われますが、その主たる動力源もこの一日一炷香にあるのであります。
・責任の重い仕事に従事している人、即断即決を活発発地に出して間違ってはいけない仕事に従事している人、感性がなければ仕事にならない人ほど、そういう人ほど忙しく時間がない人ですが、数息観の一日一炷香は欠かせないのであります。
・一日一炷香の賞味期限は24時間であるということですが、一日一炷香を続け、数息観を深めて行きますと、毎日の一炷香の三昧に到る時間が早くなり、前日の三昧の深さに容易に到ると云うことになります。一晩寝ると三昧レベルが元に戻ると云うことですが、確かに大部分は元に戻るのですが、一日一炷香を長く続け、深い三昧が実践行として毎日繰り返されると、少しずつ三昧が身に付き、数息観をする前のベースが底上げされてきます。三昧力の地力は一日一炷香の長年の継続により、三昧力の基盤が徐々に形成され蓄積されて行くということであります。これを脳科学の方から云いますと、三昧力の小脳化と云います。
・一日一炷香には短期的目的と長期的目的があります。短期的目的は、その日その日を充実させ、自分の持てる力を最大限に発揮させるためという目的であります。長期的観点は、一炷香の数息観三昧の継続により三昧力の小脳化であります。これは、当に三昧が身に付くというしっかりとした人間形成になるのであります。

 

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