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2020.08.01 Saturday

定年後の人生の模範 東海道一の大親分 清水次郎長と禅 第一章

 

定年後の人生の模範 東海道一の大親分 清水次郎長と禅

笹良風操

第一章 強きを挫き弱きを助く

 清水港の名物はお茶の香りと男伊達

 見たか聞いたかあの啖呵 粋な小政の 粋な小政の旅姿 (旅姿三人男)

 先日中津市郊外の太平楽温泉に老人会の催しで参りました。温泉入浴と芝居見物がセットになっておりまして、入浴のあとご馳走を食べながら芝居見物を致しました。

 芝居は股旅もので清水次郎長の話でありました。大衆演劇には必ず次郎長の物語が登場するのが日本であります。

 今では清水の次郎長といいましても若い方には知らない人も多いのですが、年寄り世代では知らない人の無い有名人でありました。

 映画も数多く作られ200本以上作られていると思います。戦前は講談と浪花節が盛んでありまして、講談では神田伯山という方がこの次郎長の話を数多く語っておりその弟子の広沢虎造という方が神田伯山の語りを覚えまして、これを浪花節に直して公演しましたところ大変な人気で広沢虎造の次郎長傳は一世を風靡するほどの評判を得たのであります。

 広沢虎造の森の石松の物語り、船の中での会話で清水一家で誰が一番強いかという話は石松が褒められるたびに、飲みねえ、食いねえと褒める旅人に酒肴を勧め、挙句の果てに石松あいつは強いけど馬鹿だと言われてしまう話は何回聞いても面白い話でした。

 私が小学生のころ(1941年頃)少年講談という本が講談社から出版されましてその中に「清水の次郎長」というのがあり私はこれを大変愛読しました。

 清水の次郎長という人は任侠の人、つまり強きを挫き弱きを助く人ということで、当時ヒョロヒョロの青瓢箪だった私は格好いいなあと憧れたものでした。

 今の世の中、いじめが流行っておりますが、次郎長の哲学には弱い者いじめはありません。弱い者の味方になって強い奴に向かって行くという精神がありました。その精神は当時の子供の世界にも浸透していまして、今のように強い奴に迎合していじめに加わることは少なかったように思います。

 今の子供たちにこの精神を持って貰いたいと思うことです。

 小さい時に受けた強い印象は大きくなっても抜けません。会社に入りましても権力を振り回す上役にへつらうことが苦手で、弱い部下を水面下で助けておりました。

 清水の次郎長の話は生き生きしている。血沸き肉躍る痛快な場面が多い。男らしい、度胸が良い、胸がすくようだ。ということで大衆に受け入れられ沢山の映画や小説になったのであります。

 これら次郎長の物語のもとになったのは天田五郎(後に禅僧となり愚庵と称す)という人の書いた「東海遊侠傳」であります。

 

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