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2013.10.29 Tuesday

古くて新しい「座禅」、易しそうで深い「座禅」(10)

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――古くて新しい「座禅」、易しそうで深い「座禅」―(10)―

丸川春潭

 ススキ(芒、薄)も素晴らしい草花です。何より日本的です。

 この良さは、薄の穂の若いときから、ふさふさと枯れ枯れになるまで、いろいろな姿があり、その時々の美しさがあります。

 若いときも凜々しくて良いし、ふさふさの穂を逆光で見るのも又素晴らしい美しさです。また群れて咲いているのも良いし、単独をフォーカスして見ても良いのです。

 ちょうど人の人生を見るようです。

 

 前回は、「信と向上心を牽引車にして、忙しさや疲れや安易さへの流れやすさに抗して、黙々と一日一炷香の座禅を忠実に実践する」と言う、一日一炷香の数息観座禅の難しさと大切さについてお話ししました。

 今日は、更に踏み込んだ一日一炷香の座禅についてお話しします。

 

 一日一炷香の座禅の大切さを、最新の脳科学の情報から見てみたいと思います。アメリカの脳科学の学術雑誌に、瞑想状態・三昧状態に入ったときの脳がどう変わるかという実験結果が報告されています。

 それによりますと、三昧に入ると脳の中の頭頂葉(記憶の蓄積、ロジカルな思考、自他の識別区別をする、相対的判断をする等、デジタルコンピューター機能の部位)がsilent(不活性)になり、入れ替わって前頭葉(感性を司る部位、人格を形成する場所)が活性になることをチベットの瞑想僧を実験者にして明らかにしています。

 

 数息観の座禅をして、三昧が深まってくると、頭頂葉が不活性になり、前頭葉が活性になると云うことです。更に云えば、一時的にも頭頂葉をsilentにしなければ、前頭葉が活性にならないということです。

 

 座禅の効用の一つがここにあるのです。(前頭葉が活性になったらどんな効果効用があるかについては、別途包括的なお話をします)

 

 ここでは一日一炷香との関連でお話ししますと、朝の一炷香によって、その日一日が感性豊かな一日になり、これによって、仕事が創造性豊かになり、対人関係が円滑になり、精神的安定をもたらすのです。

 

 また前頭葉が活性になると、α波が発生し、脳内物質であるセロトニンが分泌され、自律神経のバランスが良くなるという健康面の効果もあります。

 

 一日一炷香の座禅によって三昧が深まり、頭頂葉が活性になるのは確かで、その効果については、小生の実際に経験するところです。

 

 したがって朝の一炷香の座禅は、全ての人を活性化にするのですが、取り分け、責任の重い判断を間髪入れず下さねばならない一日、あるいは大事な場に立って緊張が予想される一日、あるいは絶体絶命の場面の一日においては、特に欠かせません。

 

 朝の一炷香の座禅により、しっかりと前頭葉を活性にしてから出かけると云うことが、責任ある人の義務です。

以下次回へ。

 

 

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