古くて新しい「座禅」、易しそうで深い「座禅」(12)

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――古くて新しい「座禅」、易しそうで深い「座禅」―12)―

丸川春潭

 季節の移ろいは早いものです。

 あれほどの酷暑も・・・8月の初めの水戸内原の参禅会は、室内はクーラーなしで、最低室温32度(明け方未明)、夜10時になっても35度、昼間は38度でしたが・・・そして、残暑が長かったですね-!しかし、さすがに11月ともなれば、朝夕は肌寒くなりました。

 日本に四季があると云うことは、日本人の感性を豊かに育んできたとつくづく思うこの頃であります。

 茨城県は高い山がありませんが、唯一筑波山があり、関東平野のどこからでも筑波山が見られます。急に日が短くなりました。夕日を後ろに浮かび上がる筑波山は何度見ても良いものです。

  筑波山つるべ落としに動かざる(拙句)

 

 前々回(10回)は、朝の一炷香の座禅によって、前頭葉が活性になり、感性豊かな一日になるとお話ししました。

 

 前回(11回)は、一日一炷香の座禅の前後で三昧力・人間力が大きく向上するという実感と実証が大切であると云うことと、だから忙しく責任ある者ほど、一日一炷香は欠かせないと申しました。

 

 しかし、朝一炷香の数息観座禅をして三昧力が付いたとしても、夜睡眠を数時間取ると、三昧力はほとんど元に戻ることを小生は常に経験しております。

 

 すなわち数息観の座禅で深い三昧に入り、前頭葉が活性になっても、睡眠でその三昧力は元に戻り、前頭葉の活性も元に戻ってしまうのです。

 

 ここに、毎日の座禅実践が必要な根拠があるのです。

 

 何百年もの間、禅宗の師家方が、一日一炷香の大切さを言い続けて来られた根拠がここにあったのであり、最近の脳科学によって、それが明確に裏付けられたのです。

 

 一日に一回の数息観座禅が、毎日前頭葉を活性にし、毎日を感性豊かにし、毎日セロトニンを出すために必要なのです。

 

 以上は、一日一炷香の座禅の短期的な見方ですが、一日一炷香の座禅の大切さは、これだけではないのです。その事については次回にお話ししましょう。さようなら。

春潭 合掌

 

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