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2014.02.08 Saturday

「科学と禅」その2

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「科学と禅」その2

丸川春潭

 人間禅 択木道場のHPに「古くて新しい座禅、易しくて深い座禅」シリーズのブログを平成25年10月初めから平成26年1月初めまで21回書きました。それが1月初めで中断し、そのブログの書き出しに、お菓子の話などを書いておりました。その部分の続きをこの「科学と禅」シリーズに引き継いで書かせて頂きます。

 

 前回の1月はじめは、お正月に因んだ花びら餅のお話しでした。

 このシリーズで先ず書きたいお菓子は、岐阜県中津川の栗きんとんです。この栗きんとんに初めて出会ったのは30年くらい前の先師磨甎庵老師のお宅にお伺いしたときに頂いた時で、その後もこの栗きんとんに出会うたびに、磨甎庵老師を追憶することになりました。

 

 本物の栗より、栗らしい!栗の風味とうまみと甘みが絶妙です。自然を生かす日本文化の粋のようなものです。ごちそうさん!!

 

 さて甘いお話しの続きは、難しい固いお話しです。

 前回、科学は万能ではなく、宗教の領域の必要性についてお話ししました。

 今回は、科学技術の進歩は、諸刃の剣である、と言う観点でお話しします。

 

 科学技術の進歩には、人類にとって素晴らしい成果をもたらしています。宇宙科学や、生命科学等の基礎科学の発展を基盤にして、医学や工学の発展で、寿命は延び、交通・通信技術は目覚ましい発展を遂げて、人類の文明を向上させてきております。

 

 しかし同じ科学技術が、原子爆弾も作り、大量殺戮兵器も開発してきています。都市化が進み、環境破壊が進み、人間が作り出したものによって人間が支配されるという典型的な人間疎外も、科学技術の進歩が残したものです。

 

 科学の進歩には、人類にとってプラスもあるがマイナスもあるのです。この両面があることを客観的に正しく評価しなければならない。

 

 すなわち、科学技術者も科学技術者の前に人間でなければならない。すなわち、科学者は先ずもって人類的視点に立たなければならない。これが21世紀の科学技術者の必須条件であります。

 

 例えば、生物利用殺人兵器の研究開発やクローン人間を指向する生命科学の進展には、科学者技術者だけの判断ではなく、人類的視点に立って進めてはならないと考えます。

 

 科学技術は進めば進むほど、専門分野に細分化され、全体像が見えにくくなり、進む方向を正しく見定めることが難しくなってきます。

 これは科学の発展における自己矛盾のようなもので、科学が高度に発展すればするほど広い人類的視点で科学技術に取り組まなければならない。

 

 すなわち科学の領域だけでは科学は正しい発展はできないと銘記すべきであります。

 これに対して、人類的視点と云っても、宗教の領域からの見方も入れてと云っても、抽象的で判然としない。そういう観点を少しでも禅の見方で少しでも明らかにしてみたいと思います。

 

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