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2014.04.09 Wednesday

「科学と禅」その10

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「科学と禅」その10

丸川春潭

 前二回のお菓子のお話しは、伊豆網代の間瀬菓子舗の「黒きんつば」、「伊豆の踊子」、焼き菓子「焼き万寿」をご紹介してきましたが、間瀬さんのお菓子の紹介は、三回目の今回で取りあえず終わりにしますが、高級和菓子「福寿柿」の紹介です。

 

 このお菓子は、珍しく果物(柿)を和菓子に取り入れたもので、お抹茶用の和菓子としても素晴らしいものです。生干し柿の果肉を表面にして中に白豆こしあんを入れたお菓子で、柿と白あんが絶妙のコラボレーションとなっています。最初頂いたときはびっくりでした。当にサプライズな高級和菓子です。

 

 お菓子の後の甘くないお話しは、前回の「レンタルが地球の資源枯渇に有効であり、このレンタルの考え方(レンタル思想)と仏教・禅の精神に共通項があり、レンタル思想を普及させるためには、仏教・禅の精神が不可欠であるというお話しでした。

 

 今回から、抽象的な「科学と宗教」あるいは「科学者と禅」の話から、具体的なお話しを事例的に取り上げたいと思います。テーマとしては今日的課題である「原子力発電(原発)」を取り上げます。

 

 いろいろ意見が分かれるところですが、科学者として、禅者としてこの難しい課題をどう捉えているかというお話しです。勿論、小生の私見であります。反論やコメントをお寄せ下さい。

 

 現在の日本に於ける原発をどうするのかという課題は、3年前の東日本大震災によってもたらされた課題であります。

 しかし問題性を整理するために、先ず3年前の大震災以前における原発の位置づけ(共通認識)を申し上げておかねばなりません。

 

 東日本大震災以前の原発の位置づけには、地球環境問題としての炭酸ガス濃化による地球温暖化の切り札として原発は容認されていたのでした。

 

 チェルノブイリ事故とかスリーマイル事故とかを教訓に、欧米からは後進国的な位置づけで、良いとこ取りと考えられる弱点補強をして、炭酸ガス放出の少ないエネルギー源として、国主導のもとに、日本のエネルギー政策の中核を担う原子力発電でした。

 

 地球温暖化問題は、過去40万年間の地球の気温が、産業革命以来 急激に上昇していることを直視し、その恐ろしい問題性を認識しなければならない、21世紀の人類に突きつけられた最大課題であります。

 

 この認識を受けての国際社会の対応は、当初自国のエゴの主張でなかなかまとまらず、温暖化に歯止めがきかない状況でありましたが、1997年12月に京都市の国立京都国際会館で開かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議は、いくつもの大きな宿題を残してはいるが一応、先進国のまとまりを見せた最初でありました。

 

 長期的に見た場合の地球人類が抱える最大の課題は、あらゆるものに優先して、地球温暖化であります。

 地域での戦争とか、世界的不況だとかは、地球温暖化問題に比べたら、些末な課題と位置づけられるくらい、地球温暖化問題は大きく、そして困難な課題です。

 

 原子力発電は危険性もあり、核燃料廃棄物課題等、いろいろな難しい課題を持ちながらも、膨大なエネルギーを炭酸ガス排出なしに引き出すことができるパンドラの箱であります。

 すなわち産業革命以来の人類の文明をそのまま発展させつつ、炭酸ガス排出を抑える切り札であったわけです。

 

 しかし、3年前の大震災での東京電力福島第一発電所の事故が発生したわけですが、この事故を踏まえて、原発をどう考えるかを次回に申し上げます。

 

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