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2019.02.18 Monday

数息観についての最近の思い(その4)

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数息観についての最近の思い(その4)

――数息観座禅の質的研鑽と向上(その1)――

丸川春潭

 前回は、一炷香の中身の解析(その2)として、一日一日の数息観座禅において、三昧レベルが自分の上限レベルに達するまでの時間をだんだん短くする努力をしていると云うことをブログしました。

 今回はいよいよ数息観座禅の質すなわち三昧の深さについて詳細に点検して見たいと思います。

 大分以前に小生よりも若い師家方10名ほどに一週間の数息観評点付けをお願いしその結果を集約したことがあります。その結果は平均点が68点くらいでした。そして平均点が70点(一炷香の間に1から10までをちっらとした雑念をも交えないで完璧に数息できた評点)を超えた師家は10人の中一人しかいませんでした。もちろん主観評価ですがこれが数息観評点の原点にしても良いかなと考えています。 またこの師家の中の一人が、最近初めて10まで完全無欠の数息観ができて思わず万歳したと云う話をしてくれました。私はこの御仁は数息観を真剣にやっており真の禅者であるとその時 認識しました。

 これらの師家方は皆さん修行歴30年以上の臨済正脈の嗣法者ですが、数息観の評点は実にこんなものであります。すなわち厳密な数息観は先ず70点が目標だと考えたら良いということです。新到者の方々には緩い基準で評点がどんどん上がり日進月歩の記録が見えるように指導してきていますが、旧参の方々はだんだんと厳密な基準にして行き三昧の質の向上に真剣に骨を折って頂きたいと思います。

 小生の経験では、1から10までを一回達成する次の目標の二回連続達成に大変骨を折りました。一回だけなら何回でも一炷香の中で達成できるのに2回連続となると全然できない。毎朝の一炷香で二回連続を真剣に挑戦し続けて1年近く掛かりました。この二回連続が数息観修練の大きな壁でした。しかしこれを真にクリヤーできると三昧レベルが一段と深まり三昧が身に付いた実感がありました。

 その後の目標である5回連続までの道は、それほどの困難はなく半年くらいで達成できました。ただ一日一炷香の中で毎日5回連続を達成するのは容易ではありませんでした。ほぼ日常的に5回連続ができるようになるまでには5年以上かかったと思います。これを拙著『座禅の効用』の150頁では数息観上級とし、耕雲庵老師の『数息観のすすめ』では中期の最後と位置づけられています。(つづく)

春潭 拝

 

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