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2019.03.25 Monday

嬶まんがいい

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嬶まんがいい

丸川春潭

 「まんがいい」とは、関西弁であり関東では「運が良い」という意味です。

 今日のお話は、大体50数年前の小生が20代中頃で和歌山製鉄所勤務だった頃の話ですが、和歌山市内で座禅会の会場をお借りしていた窓誉寺の矢尾俊光和尚が、お酒が入ると「儂は、嬶まんがいい!」とよく言われていました。先妻が病気で亡くなられた後に後妻さんを貰われていたのですが、「先妻もいい嫁さんだったけど今の嫁さんもいい嫁さんで、儂は本当に嬶まんがいい男だよ!」と後妻の奥さんの前で高言されていました。奥さんはそれを満面の笑みで聞いておられました。和尚は早稲田大学の出身の曹洞宗の僧侶であり住職だったのですが、小生をこの窓誉寺の跡継ぎにするから養子にならんか?といわれるほど可愛がって頂きました。この奥さんは小生と同じ岡山出身で気が良く我々の面倒をよく見て頂き愛嬌の良い方でしたが、鼻の低いお世辞にも美人と云える女性ではありませんでした。

 和尚の作務を見ればその性格が判りますが、極めて厳格であり作務の完成度もさることながら作務道具の片付けにおいても極めて厳しくよく叱られました。こういう厳格な妥協を許さない和尚が、嫁さんを始め我々座禅会の人間を褒めあげ何の注文も付けないで許すお人でした。今思い出すに、それが対人接遇の処世術では無く本人が心の底から相手に対して100%肯定しておられた様に思います。こういう人間観は周りの人を明るくさせ勇気を与えることになります。またそれが自分にも同じように向けられると100%の自己肯定になるのでしょう。奥さんに対しても自分に対しても客観的には足りないところは無いことは無いのですが、主観的にはこころから100点満点ということがあり得るのです。

 逆に相手も自分も素晴らしいところが沢山ありながら、相手に対して厳しくその不足を突きつけまた自分に対して足りないところを悔やみ劣等感に感じる人が居ます。そして現代の日本は圧倒的にこの後者が多いのでは無いでしょうか?内閣統計でも日本の若者は他国に比して自信がないことを示しているようです。

 あなたはどちらですか?そしてあなたの周りの人はどうですか?(次につづく)

 

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