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2020.04.13 Monday

コロナ・パンデミックと禅(その2)

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コロナ・パンデミックと禅(その2)

丸川春潭

 4月2日にこの題でブログさせていただきました。それから10日が経ち、東京を始めとして全国で罹患が激増してきています。特に東京はニューヨークの軌跡を辿っているとも云われ、政府が4月7日に緊急事態宣言を発出しました。国内外で騒然とし、様々な評論や意見がネットやテレビや新聞に掲載されています。

 昨日(4月11日)の15時からテレビ2チャンネル(Eテレ)で「100分で名著」(ペスト)の再放送を見ることができました。約70年前のアルジェリアのペストの蔓延と21世紀の現在のコロナ・パンデミックとはいろいろな点が違いますが、共通点もあり興味深く100分があっという間でした。カミュの不条理の哲学についての論究は後日に改めてするとして、この10日間で考えたことを少しまとめておきたいと思います。

 このコロナ・パンデミックは生命・健康問題、経済問題を超えた大命題を人類に問い掛けていると考えました。

 いろいろな方が、政治学者が経済学者が社会科学者が異なった角度からこの壮大な災難に対して評論されていますが、小生はそのどれとも少し違う角度から二つ申し上げたいと思います。

 先ず第一は、新型コロナの感染が老若男女貴賤を問わず貧富を問わず人種を問わず罹患するということに着目しました。すなわち社会的差別がない事象の出現です。このようなあらゆる社会的差別を超える社会的現象というものは第二次大戦とも違い、歴史的にも例がないのではないかと思われます。

 すなわち新型コロナは人類に平等を実体的に示していると思います。言い方を変えると学歴だとか貧富とか地位の高下だとか日頃様々な差別の中で生きておりそれが常識となって、同じ人間としての共通基盤であるということを実態として見たことも考えたこともないのが現代社会です。人々は人類が平等であると云うことを実態として見いだせなないまま様々な差別の場でこれしかないと思い込んで生活しているのです。

 このコロナ・パンデミックは、社会のあらゆる差別を無視して罹患を拡大しています。人種を越え国境を越えて、新型コロナウイルスは人から人へ伝わり拡大しています。新型コロナウイルスは社会的に人を差別しないのです。差別しか見えない現代社会にとって、差別のない社会現象は極めてレアな経験であります。

 これは人類とコロナの戦争であるとどこかの国の指導者は叫んでいました。コロナ・パンデミックに人類は打ち勝った証として東京オリンピックを一年後に開催すると安倍首相は申されています。 

 この人類的戦いの最初には、社会的に差別の無い共通の基盤に立ってこの新型コロナという共通の敵に対処しなければならないという認識が、このパンデミックに対する本質的な出発点にならなければならないと考えます。大きくは国際的な協調においても、小さくは地域においてもであり、そして最後は個人の自覚の問題になります。

 カミュは、「われわれの連帯」の形成を指向していましたが、差別を超えた人と人との連帯が、コロナ・パンデミックを契機として少しでも醸成されれば、人類の未来にとって災い転じて福となる見方もできるのではないかと管見する次第であります。

 長くなりますので、もう一つの方は日を改めてブログさせていただきます。

 

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