「科学と禅」その7
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「科学と禅」その7
丸川春潭
3月になりました。未だ奈良のお水取りまでは寒い日々ですが、月末には桜が咲き始めます。
桜を呼ぶために、桜餅をウィキペディアで調べてみました。
関東風の代表として長命寺があります。小麦粉などの生地を焼いた皮で餡を巻いた、クレープ状のお餅。享保2年(1717年)、隅田川沿い長命寺の門番・山本新六が、桜の落葉掃除に悩まされて考案し売り出されたことから、「長命寺」または「長命寺餅」と呼ばれています。関東ではこちらが主流。
関西風の桜餅は道明寺と云います。道明寺粉(もち米を蒸して乾燥させ粗挽きしたもの。大阪の道明寺で作られたため道明寺粉という)で皮を作り餡を包んだ、まんじゅう状のお餅。道明寺粉のつぶつぶした食感が特徴で、「道明寺」または「道明寺餅」と呼ばれています。関西ではこちらが主流。
平和を象徴するような、桜餅の写真の後は、無粋にも、「人口爆発と資源枯渇によって、地球は物理的に危機に瀕しています。!」というショッキングなお話しです。
全ての地球環境の問題提起、資源枯渇の課題提起の起点は、1971年にローマクラブが地球全体の行く末を科学的に解析しその成果報告が「成長の限界」として発表された時であります。
世界の人口の増加推移は、1950年の25億人から1990年の40年間で人口は倍増以上になり、その増加傾向は変わっておらず、21世紀の前半にも4倍増の100億人の到達が確実視されています。
この人口増加と科学技術の発達とが相乗して、地球資源の消費量の増大と資源の枯渇が加速度的に進行しています。
人類が地球のエネルギーを消費し始めた40万年前から18世紀の産業革命までは、地球からのエネルギー資源の減少は、微々たるものであります。
それが、産業革命以降19世紀、20世紀へと時代が進むにつれて、地球のエネルギーの消費が進み、50億年の地球の蓄積財産であります。
化石燃料は、線香花火が一瞬にして燃え尽きるように、21世紀にはほとんどは枯渇してしまうでありましょう。
そしてこれは、自国のエゴを主張しあう国際的な政治経済のレベルではなく、地球的視点に立って考えなければならない現代の人類的最重要課題であります。
それには政治とか科学とかの思考や施策のみではなく、人間の生き方の価値観を見直し、転換をはからなければ対処できない人類の本質的命題が含まれています。
次回は、「地球の持続発展を可能にする道はあるのか?」として、具体的な対処の方法についてお話しします。
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